部屋のスペースを広くとれる
限られたスペースを最大限活用したい、という場合もあるでしょう。廊下のない間取りのメリットとして1番に挙げられるのは、部屋が広くなることです。廊下をなくす分、リビングやダイニングなどのスペースを広くとることが出来ます。家の敷地面積があまり広くない場合などには、ぴったりな間取りだと言えるでしょう。
廊下がない分動線が短くなる
そもそも住宅の「廊下」は、部屋と部屋をつなぐ細長い通路。廊下のある家では、玄関から廊下が伸びてリビングや洗面所といった部屋へとつながっています。一方、廊下のない間取りの場合、「廊下」の役割をリビングとダイニング、キッチンが担っていることが多いです。LDKの周囲に水回りなどを設け、LDKを回廊のように使ってそれぞれの部屋へと移動します。部屋から部屋へとダイレクトに行き来するため、動線を短くすることが出来るでしょう。移動がスムーズになるだけでなく、家事動線もシンプルになります。
家族間のコミュニケーションが増える
一般的に、廊下のない住宅では2階へのぼりおりする階段もLDKとつながっています。よって、外出時や帰宅時には、必ず他の家族がいるリビングを通ることになるでしょう。自然に家族と顔を合わせる機会が増えるため、家族間のコミュニケーションの増加も期待できます。
コストの削減につながる
廊下がない場合、間仕切りや扉を用いて廊下と部屋を仕切る必要はありません。建具の数が少なくなるため、コストも抑えられます。さらに、優先したい部分に予算をまわすことで、理想の住まいが実現しやすくなるでしょう。
二世帯住宅の場合、一階を親世帯、二階を子世帯とするケースが多いですが、フロアを別々にしたとしても、生活リズムの違いにより、お互いの生活音がストレスに感じることもあるため、あらかじめ注意が必要です。